越前漆器の産地で8代続くメーカー「漆琳堂」は、現代の食生活にフィットする漆器を目指し、福井県や地元の大学と連携し「越前硬漆」を開発しました。これを用いた塗膜により漆器の耐熱・耐久性が上がり、食洗機にも対応しています。漆のろ過を重ねて塵をていねいに取り除き、 刷毛目を残さないよう一度の塗りで 仕上げる「真塗り技法」。高級感あふれる椀は、戦国大名の城下町跡「一乗谷朝倉氏遺跡」から発掘された器がモデル。高台が大きくどっしりと安定した形で、末広がりに反っているのが特長です。
にほんものポイント
1500年の歴史がある越前漆器の産地で、現代に合った漆器を開発。

撮影者:shitsurindo
「越前漆器」国内の業務用漆器の80%のシェアを誇る大産地。その中で8代続くメーカー「漆琳堂」は、いち早く現代の暮らしに合わせた漆器を手がけ始めました。かつて福井県内最年少の35才で伝統工芸士に認定された現代表は、高級なイメージの漆器をよりカジュアルにとらえ直しつつも品質の良さや伝統の技が感じられるものを次々と開発しています。
漆を再度研究することで、食器洗い機に耐えうる塗膜の開発に成功。
漆が最も硬く丈夫になるのは塗り上げてから100年後ともいわれます。その力を最大限に引き出そうと、漆琳堂は福井県や福井大学と連携して漆液のブレンドや加工を研究し、食器洗い機にも耐える耐久性・耐熱性を持つ塗膜「越前硬漆」を実現しました。木地も見直し、木の粉末と脂を混合させて成形するという業務用漆器の技術を転用することで、ヒビや歪みに強い頑丈な器へと改良しています。
長く普段使いできて楽しい漆器を目指し、今までなかった商品にチャレンジ。
天然由来の塗料である漆液は元来茶色で、そこに顔料を加えるため明るい色を出すのが難しいとされます。「漆琳堂」の「RIN&CO.」は化学実験のように何度も分量を計ってデータを取り、試作を重ねてカラフルな色展開を実現しました。また、伝統的な色やフォルムの漆器も食洗機に対応できるタイプに改良。現代の生活の中で長く使える漆器を目指しています。
サイズ | サ イ ズ:φ133×H84㎜ 容 量:600㎖ |
---|---|
重量 (g) | 164g |
産地(県名) | 福井県 |
原材料 | 本漆手塗り・木合(木粉とソフミー樹脂の成型品(木粉52%)) |
発送日数 | 2営業日程度で発送 |
送料 | 660円(北海道、九州、沖縄県は別料金) 北海道:970円 九州:970円 沖縄県:1,700円 |
配送 | にほんもの倉庫(埼玉) |
備考 | ※電子レンジは使用できません。 ※オーブンは使用できません。 |
おすすめコメント
4.5寸は一般的な汁椀より少し大きめ。具だくさんの汁物や丼に最適なサイズです。漆器は保温性にも優れているので、飯椀としてもおすすめです。キズが付きにくい「越前硬漆」ですのでスタッキングが可能で、4寸とも重ねて収納できます。
漆琳堂
内田徹