【宮崎県五ヶ瀬町】
宮崎茶房
国内でも希少な「釜炒り茶」の一大産地である、宮崎県・五ヶ瀬町。
この地にある「宮崎茶房」は、農薬や化学肥料を使わず、有機栽培にこだわったお茶づくりを貫く茶園です。
伝統ある釜炒り茶はもちろん、幅広い人々にお茶を楽しんでもらえるよう、
多彩な種類のお茶を取り揃えています。
釜炒り茶の一大産地である宮崎県五ヶ瀬町で
有機栽培にこだわる茶園です
宮崎県北部にある五ヶ瀬町は、昔ながらの釜炒り茶の名産地。標高600〜700mほどの土地には青々とした茶畑が広がり、日本屈指の生産量と品質を誇ります。「宮崎茶房」は、そんな土地で昭和初期から続く茶園です。1983(昭和58)年からは農薬や化学肥料を使わないお茶づくりを始め、以来約40年間、有機栽培を貫いています。2001(平成13)年には有機JASの認定を取得しました。「飲んだら元気になるようなお茶づくり」を目標に、20種類を超えるたくさんの品種を育てながら、すっきりと体にしみわたる芳醇なお茶をつくり続けています。そのお茶づくりは各所から高い評価を受けていて、2002年度の農林水産祭にて「天皇杯」も授与されています。
希少となった伝統的な釜炒り茶を守りつつ、
若年層にも親しみやすいお茶づくりを心がけています
釜炒り茶とは、現在の緑茶に多く見られる蒸してつくる煎茶とは異なり、新芽を直火にかけた鉄釜で炒り、揉みながら乾燥させていくという作業を繰り返してつくられるお茶です。熟練の技と根気を要し、全国的にも生産量の少ない希少なお茶とされています。「宮崎茶房」では伝統的な釜炒り茶を守りつつ、若い世代や海外の人々にも親しみやすいよう、釜炒り茶をはじめ紅茶や烏龍茶、番茶にブレンド茶など、多彩な種類のお茶づくりに励んでいます。また「宮崎茶房」には、農薬や化学肥料を使わないお茶づくりに関心を持った若いスタッフが全国各地から集まっています。その背景には、有機栽培のお茶づくりへのこだわりと、「お茶を通じて元気を届けたい」という強い想いがあるのです。
"「宮崎茶房」ならではの製茶方法を用いた
有機栽培紅茶は特に注目です
「宮崎茶房」では様々なお茶を種類豊富に展開していますが、中でも紅茶は2通りの方法で製茶しています。1つは、摘んだ茶葉を萎凋(いちょう)槽で風を当てて水分を抜いた後、揉捻(じゅうねん)し、自然発酵を待ちながら乾燥して仕上げるスタンダードな方法。そしてもう1つが、太陽の日に当てる「日乾」の後、1晩かけて揺すって香りを出す「揺青(ようせい)」を行い、甘い香りがピークになるタイミングを見極めて低温の釜で炒るという、釜炒り茶の産地らしい方法です。炒ることで香りを茶葉にしっかり固定し、茶葉本来の甘みをさらに引き出した「宮崎茶房」ならではの紅茶となっています。製茶方法の調整も品種に合わせて細かく行い、それぞれの個性がより引き立つよう工夫しています。
宮崎茶房 代表取締役
宮崎亮
国内生産量1%程度の希少な伝統釜炒り茶を守りつつ、若い世代や世界中の人に、お茶をたくさん飲んでいただけるよう様々な種類のお茶づくりに励んでいます。お茶を通して皆様に元気をお届けいたします。