時間はかかるけどサクサク食感の藻塩をつくる
同社の塩は、ノーマルタイプの塩も含めて全体的に大粒なものが多く、サクサクした食感が特徴です。それは、海水を沸騰させずにじっくりと低めの温度で熱を加えながら結晶を育てているから。グツグツ煮込むよりも時間はかかりますが、この食感を大切にするためには低温が欠かせません。特に藻塩では一般的に結晶が細かいものが多い中、「藻昆布塩」のように大粒の藻塩はかなり珍しく高評価を得る要因になっています。
ずっとブレない「身体にいいものを広めたい」という気持ち
髙岡さんは、家族のアレルギー発症をきっかけに「身体にいいものを広めたい」と考え、無添加住宅の業界で働いていました。その活動は注目を浴びることとなり、テレビなどメディアからも取材を受けるように。そこからご縁が繋がり、後継者を探していた製塩事業者と出会ったそうです。「塩は身体にはとても大切なものなのに、よい塩がなくなってしまうのはもったいない」という想いから、住宅業界から一転、製塩業界に飛び込むことを決意したそうです。
地域のみんなと共に地元素材を活用し地元を盛り上げていきたい
この地域にはさまざまな魅力的な素材があり「これで塩ができないか?」という問い合わせを多くもらうそうです。通常の製塩だけでも大変ですが「地元のもので地元を盛り上げていきたい」という想いから、他の事業者と連携しながら商品開発も活発に行っています。これまでは山形県と新潟県に工房を持ち製塩を行ってきましたが、新たに山形県で地域の要請を受け新たに塩カフェを設立しました。塩を中心に県をまたいだ地域活性化に貢献しています。
代表取締役
髙岡 良至
「海水はタダだからいいなあ」とよく言われますが、それを塩にするのは本当に大変で、みんな一生懸命です。全国にいろんな塩があり、自分に合ったお塩が必ずあるので、いろんな塩を試してみて欲しい。そのうちの1つがうちだったら嬉しいです。
株式会社えんの商品
tabishio select にほんのでんとう
科学的根拠やテイスティングなどの官能検査に基づき、塩のデータベース化やその最適な使い方を研究しているソルトコーディネーター・青山志穂さん。塩のプロである青山さんが選ぶ、日本各地の藻塩4種のセットです。