【佐賀県佐賀市】

MIFUKUAN

「MIFUKUAN」は、九州・佐賀の地で100年以上の歴史と伝統を誇る「粕漬」や、
九州発祥の柚子こしょうをはじめとする「柚子製品」を扱う店です。
長年培ってきた確かな技術力をベースに、時代に沿った新たな味わいへの探究心を忘れない多彩な商品を通じて、
食の楽しさと佐賀の魅力を発信しています。

佐賀県で100年の伝統を守り続ける、
粕漬と柚子製品の老舗です

佐賀県佐賀市にある「MIFUKUAN」は、1918（大正7）年創業の「川原食品会社」が2009年にオープンした店舗です。有明海の魚介類などを使い100年以上の伝統を守って作る「粕漬」や、九州を発祥とする「柚子こしょう」などの柚子製品を製造・販売しています。昔ながらの粕漬もこだわりの柚子製品も、ベースとなるのは連綿と受け継がれてきた「漬ける」技術。伝統的な歴史と品格を継承してきたこれらのおいしさを世界中に広めたい、との想いを込め、日々技術を磨きながら、新しい食の楽しみ方を提案しています。

昔ながらの製法で、有明海の豊富な魚介類を
こだわりの粕漬にしています

佐賀県に隣接する有明海は、大きな干満差があるなどの環境に起因した独自の生物相が特徴で、珍しい海産物が獲れることでも知られる海です。また、広大な佐賀平野では昔から米の栽培、そして米を原料とする日本酒造りも盛んで、今でも多くの酒蔵があります。そのため日本酒醸造の際に出る酒粕を使って、有明海の魚介類を保存する技術が発達しました。そんな歴史と共に歩んできた「MIFUKUAN」の粕漬は、有明海の魚介類を長持ちさせる目的で生まれた、昔ながらの粕漬です。酒粕には、地元・天山酒造の上質な日本酒の酒粕を使用。原料を先に塩漬けにして余分な水分や臭みを抜くことで、粕床で酒粕の成分を吸収し、より濃厚な旨みを蓄えます。さらに、有明海の海産物だけでなく様々な食材との組み合わせも試みており、新たな粕漬の可能性も追求。粕漬には100年以上続く歴史と伝統、そして佐賀の魅力が詰まっています。

自家柚子園のオーガニック柚子を使用した、
シェフ御用達の「柚子こしょう」にも注目です

最初は粕漬の「漬ける」技術を応用した商品として始まった柚子製品ですが、柚子の自社栽培を開始したのは、1970（昭和45）年のことです。人が手を貸すのは草刈と剪定作業のみ、農薬はもちろん水や肥料も与えない自然農法を徹底。さらに、種や苗木から栽培した非常に貴重な「実生の柚子」を育てています。「プレミアムシリーズ」の柚子製品にはこの自社農園の柚子を、それ以外には県内の契約農家から仕入れた新鮮な柚子を使用しています。こだわりは、素材だけでなく製法にも。原料を塩漬けしたら、じっくりと半年以上寝かせます。こうすることで独特の青臭さが除去され、柚子本来の爽やかな風味が生きたコクのある味わいに仕上がるのです。香りや辛みを足す薬味ではなく素材の味や料理を引き立てる上品な調味料として、料理のプロたちからも太鼓判を押されています。これまでの常識を覆すような新しい柚子こしょうが、料理の幅をグッと広げてくれます。

MIFUKUAN 代表取締役

川原啓秀

私たち「MIFUKUAN」は、約100年の伝統を守るだけではなく、新たな食の楽しみを創造し、大切な人と共に時を過ごす喜びをお届けします。人と自然の繋がりを考え、安心して口に運べるよう、製法はもちろん素材からこだわってきました。おいしいものがいっぱいの佐賀をもっと発信していけるよう、これからも努めてまいります。