【埼玉県入間市】
大西園製茶工場
大西園製茶工場は江戸時代末期に創業し、約250年の歴史を持つ緑茶農園で、狭山茶を、自社茶畑で育て、自ら製茶、販売しています。
注目したいのは手もみ茶。卓越した技術を持つ園主が手間ひまかけて完成させる、極上の味わいです。
狭山茶の産地で約250年の歴史を持つ、
自社茶畑での栽培から製茶、販売を一貫して行う茶園です
大西園製茶工場は江戸時代末期に創業し、約250年の歴史を持つ緑茶農園です。自社茶畑がある埼玉県入間市は狭山茶の産地で、茶の大規模生産地としては北限の地。冬の気温が低いため茶葉が厚みを持ち、春には茶成分を十分に蓄えた肉厚な新芽を収穫することができるのです。『色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす』と歌われた狭山茶を、自社茶畑で育て、自ら製茶、販売しているのが大きな特徴です。「やぶきた」「さやまかおり」「ふくみどり」など9種類の品種を育てつつ、良質な生葉、品種の特性が生かせるように土作り、肥料にこだわっています。
様々なニーズに合わせた茶を取り揃える中で、
注目したいのは手もみ茶と、それをつくる園主の存在です
品種別の日本茶や紅茶、そして手もみ茶と様々なニーズに合わせて商品を取り揃えるのも大西園製茶工場の特徴ですが、注目したいのは手もみ茶です。特別に仕立てた専用茶園の新芽を一芯二葉で手摘みをし、焙炉(ほいろ)とよばれる台の上で約6時間かけてもみ続け、ようやく約300gが出来上がるという手もみ茶は、最高級品だと1キロあたり158万円もの価格が付く貴重なもの。大西園製茶工場の手もみ茶を支えるのが、「手もみ茶十段」の段位を持つ、14代目園主の中島毅さんの存在です。全国手もみ茶品評会の頂点である農林水産大臣賞を2020年時点で8度も受賞。手もみ茶の頂点であるこの賞を5度以上獲得した者に贈られる“永世茶聖”の称号をも保持しています。
6時間かけてもみ続け完成する手もみ茶は
園主の卓越した技術に支えられています
手もみ茶をつくり上げるための工程にも、妥協はありません。空気に触れさせるため持ち上げ水分を飛ばす「葉ぶるい」に始まり、「軽回転揉み」「重回転揉み」「揉み切り」「転繰り揉み」「こくり」などといった様々な工程を経て約6時間かけてもみ上げ、完成させるのです。出来上がりは針のように細く、剣先があり長い形状。薄い黄緑色のお茶は、穏やかな旨み、甘みが感じられ、口に広がる余韻を楽しめます。手でもむことにより葉の細胞が壊れにくく機械製では出すことのできない形、香り、滋味となるのです。この味わいは、中島さんの卓越した技術があってこそなのです。
大西園製茶工場 14代目園主
中島毅
手もみ茶ならではの穏やかな旨み、甘みと口に残る余韻は、忘れられない一服となります。昔ならではの伝統、技術を大切にするとともに現代のニーズにも応え、魅力ある狭山づくりを目指しています。
大西園製茶工場の商品
武蔵野 煎茶
狭山茶の産地で約250年の歴史を持ち、自社の茶畑で栽培から製茶、販売を一貫して行う「大西園製茶工場」。手もみ茶の卓越した技術力を誇る園主が営む茶園が、甘みと渋みのバランスのよい深蒸し煎茶を作りました。
狭山備長炭火入れ茶
江戸時代末期頃に創業した「大西園製茶工場」は、自社茶畑による栽培から製茶、販売を一貫して担っています。「手もみ茶十段」の段位を持つ園主が営む老舗が、火入れに備長炭を使う伝統技法で作るお茶です。
狭山天日干し茶
自社茶畑による栽培から製茶、販売を一貫して行う、江戸時代からの伝統を守り続ける「大西園製茶工場」。手もみ茶に関して卓越した技術力を有する園主が営む老舗が、天日干しした茶葉で作る香り高いお茶です。
さやま 純手もみ茶
狭山茶の名産地にて、自社の茶畑で栽培から製茶、販売までを担う一貫生産体制を実施する老舗の「大西園製茶工場」。手もみ茶の高い技術力が評価される園主が、全工程を手もみで作り上げた「純」手もみ茶です。