【山口県萩市】

口福の馳走屋梅乃葉

山口県萩市にある、創業70年以上続く老舗「口福の馳走屋梅乃葉」。
地元の漁港で水揚げされたばかりの高級イカ「剣先イカ」を中心に鮮度抜群の魚介類を使った料理店や、海産物の加工業を営んでいます。
そのおいしさが評判を呼び、全国から訪れる人が後を絶たない人気店です。

地元で水揚げされる「剣先イカ」や魚介類を使い、
海鮮料理の提供や海産物加工を行うお店です

山口県萩市に店を構える、昭和25（1950）年創業の料理店「口福の馳走屋梅乃葉」。生きた「剣先イカ」のブランド「須佐男命いか（すさみこといか）」などを使った海鮮料理の提供や、海産物の加工業を行っています。剣先イカとは、その名の通り先が剣のように尖った形をした高級イカで、甘みの強い上品な味わいが特長です。「口福の馳走屋梅乃葉」が扱うのは、地元の漁港で獲れたての、剣先イカをはじめとした魚介類。これらを生食だけでなく、独自の技術を用いた多彩な調理法で提供しています。「おいしい」をきっかけにして剣先イカの価値や扱い方を広く伝えていくことを使命に、時にそのメソッドを他の海産物にも応用しながら、全国から集まる人々の舌を満足させています。

アクセスに不便な立地にもかかわらず、
おいしさが評判を呼ぶ地元の名店です

「口福の馳走屋梅乃葉」がある須佐は、山口県萩市の中心部から車で約1時間、人口1800人程度の小さな港町です。須佐漁港で行われる生きた剣先イカ漁が有名で、これを「須佐男命いか」と名付けてブランド化しています。しかし、この地は近くに高速道路もなく、最寄り駅は無人駅で列車も1日7本のみという不便な立地。それに加え携帯電話の電波が圏外になる場所も多く、冬場は山間部が凍結や積雪に見舞われ、さらに日本海は時化や不漁も多くイカの入荷が安定しないため、店の営業時間は1日3時間の昼間のみとなっています。それでも全国各地から、ここでしか食べられない本物の味を求めてお店を訪れる人が後を絶ちません。多い時は、開店前に約3時間待ちの行列を作るほど。そのおいしさが評判を呼ぶ、地元の名店です。

老舗ならではの知恵を生かし、
本当においしい調理法を追求しています

剣先イカの食味や食材としての特性は、他のイカとは異なる点が多々あります。「口福の馳走屋梅乃葉」は、長年産地で食材と向き合ってきた経験や知見を生かし、そこを考慮した素材の扱い方や調理法を独自に研究してきました。繊細な味わいや食感を保つための特殊急速冷凍・超低温保存技術や、旨みを逃さずしっとり柔らかな干物を作り出す低温乾燥技術、さらに独自の氷点下熟成法や糀や酒粕と合わせた熟成発酵技術など、磨いてきた技術は枚挙にいとまがありません。すべては、地元自慢の剣先イカを最高の状態で食べてほしいという想いから。日々の弛まぬ努力があってこそ、ここでしか味わえない一品が出来上がるのです。