【静岡県袋井市】
安間製茶
「飲む人に驚きと感動を与えるお茶」を目指して、独自の目線や発想を生かした茶づくりを行う安間製茶。
究極の茶の味わいを求めて挑戦することを忘れない姿勢が、茶業界に新しい風を吹き込みます。
驚きと感動を与える茶づくりで、
茶業界に新しい風を呼び込みます
静岡県袋井市豊沢にある安間製茶は、70年以上続いている家族経営のお茶屋です。豊かな自然に囲まれた小笠山の麓に茶園を持ち、茶の栽培、加工、販売までを一貫して行っています。また、代々続くお茶屋としての伝統を守るとともに、茶業界に新しい風を呼びこむ先進的なお茶屋でもあるのです。安間製茶の代表を務める安間孝介さんは、社会人になってから農林大学校の茶業学科に入学し、ゼロから茶の道に入ったという異色の経歴の持ち主。しかし、その経歴だからこそ生まれる柔軟な発想を生かして、飲む人に驚きと感動を与えられるようなお茶づくりを目指し、日々研究と研鑽を積み重ねています。
暗闇がつくる希少な白い茶、
「白葉茶」の研究、栽培を行っています
「白葉茶(はくようちゃ)」とは通常の茶葉より白い黄白色をしており、特定のタイミングで99.99%以上の遮光をして栽培することでできる茶のこと。アミノ酸の含有量が一般的な煎茶の約3倍、玉露の約2倍にまで高まるうえに、苦味成分であるカテキンは大幅に減少するため、濃厚な旨みとさわやかな甘みが特長です。しかし収穫量が通常の約3分の1に減少するほか、厳密な遮光率とタイミングを要することから労力やコストが非常に高く、希少な茶とされています。安間製茶の代表、安間孝介さんはこの白葉茶を研究し、試行錯誤の末に商品化に成功しました。安間製茶の白葉茶はその希少性だけでなく、白葉茶の中でも高い品質を誇る自慢の一品です。
茶の味に更なる革命をもたらす、
瓦素材の急須と器を共同開発しました
安間製茶は高品質な白葉茶を商品化して業界に新しい風を呼び込みましたが、茶業界への切り込みはそれだけではありません。地元の瓦を扱う会社と、瓦素材の急須や器の共同研究、開発に成功しました。炭素には、旨みや甘みのもとであるアミノ酸を阻害するカフェインやカテキンを吸着する性質があります。安間製茶は、炭素を素材に含む急須や器があれば、茶のおいしさをさらに引き出すことができると考えました。その中で、瓦の素材に炭素を染み込ませた食器を開発した瓦の会社に注目。白葉茶の強い相棒である瓦素材の急須やお猪口を誕生させたのです。茶の味わいの極致を求めて、安間製茶は今日も挑戦を続けています。
安間製茶 代表
安間孝介
妻が初めて急須で淹れてくれたお茶の味は、私に「驚き」を与えてくれました。この時のような「驚き」や「感動」といった衝撃を、自分がつくるお茶を飲む人にも与えたい。この想いから、今日もお茶の新しい可能性を探り続けています。