【山口県下関市】

畑水産

1958（昭和33）年創業以来、フグの本場である山口県下関市にて、
フグ専門の卸問屋として一筋に取り組んできた「畑水産」。
希少価値の高い天然ものから養殖まで良質なフグを幅広く扱い、
国内のみならず海外にも出荷実績を持つほどの卓抜した加工技術で、フグの魅力を伝える商品を作り続けています。

国内最大級のフグの集積地で目利きしたフグを、
最高の状態でお届けしています

「畑水産」は、フグの本場として知られる山口県下関市にある、フグ専門の卸問屋です。地元だけでなく様々な産地からフグが集まるという下関市彦島のフグを専門とする卸売市場「南風泊市場」で厳選した天然・養殖フグを仕入れ、処理や加工をして全国各地へと出荷しています。フグを食す上で、有毒・不可食部位をすべて除去する「みがき（身欠き）」という特有の下処理が肝要となりますが、特筆すべき点はその技術力。フグを知り尽くした熟練の職人が、新鮮なうちに迅速かつ的確な処理を施しています。また、下関ではフグのことを「ふく」とも呼びます。諸説ある起源の中の1つでは、「幸福」につながることからこの呼称になったとされています。そのおいしさで食べた人を幸せにするようなフグの魅力を伝えるべく国外への出荷にも挑戦するなど、フグ食文化の普及にも注力しています。

高い品質と信頼性を評価され、
アメリカへの出荷を実現しました

下関がフグの本場と称されるのはその漁獲量ではなく、各地から集められた多様な種類のフグを目利きするための「技術」と「知識」を持つ一流の職人が昔から多かったから。そんな地で腕を磨き続けてきた「畑水産」は、1984（昭和59）年、アメリカ・ニューヨークでレストランを開く日本人オーナーからフグの輸出について相談を受けたのをきっかけに、それまで前例のなかったフグの国外出荷に挑戦することを決めます。しかし、FDA（アメリカの食品医薬品局）は、食品輸入に対する基準の厳しさから輸出の許可を出しませんでした。それでも挫けず尽力した結果、約5年後の1989（平成元）年、「畑水産」で処理されたフグに限り、ついに輸出許可が認められます。それ以来「畑水産」のフグの輸出は今でも途絶えることなく続いていますが、これは高い品質と技術への信頼があってこそ。フグの輸出事業は業界初の取り組みであり、フグ食文化の拡大や下関のフグ業界の発展への大きな一歩となりました。

伝統ある先達の技をベースに、
最新技術も積極的に取り入れています

品質の向上とフグ食文化の普及のためにも、「畑水産」ではその技術や設備を日進月歩させています。3Dフリーザーを導入し、最新鋭の急速冷凍技術でより鮮度を保ったままの出荷を実現。2016（平成28）年には食品の衛生管理の手法であるHACCPの認証を下関で最初に取得し、その工程を導入しています。これら最新の技術に加えて、150トンを有する活魚水槽を使って水揚げ後の魚を生きたまま一定期間生かしておく下関伝統の「活かし込み」の技術や、初代より3代にわたり受け継がれてきた「みがき（身欠き）」の技術を合わせています。伝統と熟練の技を守りながらも、日々進化する新たな技術も柔軟に取り入れることで、仕入れから出荷まで高い品質を維持したままのフグを食卓に届け続けることができるのです。

株式会社畑水産　代表取締役

畑栄次

最高のフグを求めて、市場はもちろん仕入先の生産地にも足を運んで数多のフグを目利きしています。原料には独自の活かし込み技術や確かな腕を持つ職人による身欠き技術による処理を施し、最高の状態に仕立ててお届け。最新鋭の急速冷凍技術によって身は引き締まり、鮮度も抜群です。本当においしいフグを、ぜひ味わってみてください。