【北海道三笠市】
内田 悠
北海道三笠市に拠点を置く木工作家・内田 悠さんは、
染めの技法により木の美しさを引き出したこれまでにない器を主に制作しています。
個性豊かな木目の際立つ洗練されたフォルムやシルキーな質感が端正な魅力を放つ内田さんの器は
実用性も申し分なく、暮らしのあらゆるシーンに木の温もりを添えてくれます。
木の個性や表現力をさらに引き出した、
これまでにない器を作る木工作家です
札幌と旭川の間に位置する、北海道三笠市。北海道で生まれ育ち、一度は故郷を離れたもののこの地にUターンして工房を構える内田 悠さんは、器を中心とした木工製品を手がける木工作家です。原材料には、イタヤカエデなどといった北海道産の木材を使用。「木の生命力や美しさを表現できるような作品を作りたい」との想いから、染めなどの技法でさらに木の個性を引き出した、これまでにない表情の木工作品を生み出しています。サラサラとしたシルキーな肌触りにシンプルで端正な佇まいが特長的な器は、実用性も抜群です。
古くから親しまれてきた木工製品を、
北の大地が育んだ木材を使って制作しています
お椀やお皿などの木製の器は、日本でも古くから親しまれてきた民芸品の1つです。その歴史は古く、奈良時代には手挽きの木地轆轤(ろくろ)が用いられていたと言われています。内田さんが拠点を構える北海道も、鉄道が開通した明治時代以降、旭川を中心に林業や木工が盛んになった土地です。木材は道北まで足を運び、自らの目で確かめて丸太の状態から買い付けています。製材後は反りや割れなどが出ないよう、じっくりと時間をかけて乾燥。細心の注意を払って仕上げた木材は、轆轤とよく似た仕組みの機械である木工旋盤やガウジといった刃物を使って成形していきます。内田さんは成形前に木目を観察し、どんな形に向いているかを見定めながらで削ることで、木目の美しさを最大限に生かしています。また、曲線やシャープなラインで構成されたシンプルなデザインが多く、和洋問わず様々なジャンルで使えるのも嬉しいポイントです。
染めることで表情を変える、
木の新たな魅力を楽しめます
染めの技法を抜きにして、内田さんの作品を語ることはできません。植物性のオイルで仕上げたナチュラルな作品もありますが、染めを施した個性豊かな器も、内田さんの作風の特長です。木工での器づくりを様々に模索するうち、染めるという方法にたどり着いたという内田さん。染めることで濃淡が際立つ木目と絹のような木肌の質感とが相まって、これまでにない木の表情を引き出しています。多彩な染色技法を用いる内田さんですが、定番素材の1つであるイタヤカエデによく使われているのが、鉄媒染という技法です。鉄媒染とは草木染めで用いられる媒染液の1つであり、木肌に塗布すると木のタンニンと鉄分が反応してグレーがかった色味に染まります。全体的にシックな風合いに仕上がりますが、光に当てるとキラキラとして美しく、使ううちにいろんな表情が垣間見られる器に。木の持つ新たな魅力に気づかせてくれるのも、内田さんの作品の醍醐味と言えます。
木工作家
内田 悠
染めを施すことで今までにない美しい表情を見せてくれるのも、木の器の奥深さであると思います。1つとして同じもののない木目の美しさを損なわぬよう、シンプルで実用性の高いデザインを心がけて制作しています。日々の食卓に、自然の温もりや彩りを加えてくれる存在になれたら嬉しいです。
内田 悠の商品
丸リム皿
木工作家・内田 悠さんは、木目や木肌を生かした成形技術や染めの技法によりこれまでにない木の表情を引き出した暮らしの器を生み出しています。内田さんが地元・北海道産の木材で作った美しい縁付きの丸皿です。
丸皿
木工作家・内田 悠さんは、木目や木肌を生かした成形技術や染めの技法により新たな木の表情や魅力を引き出した暮らしの器を生み出しています。内田さんが地元・北海道産の木材で作った、美しい縁なしの丸皿です。
盆
木工作家・内田 悠さんは、木目や木肌を生かした成形技術や染めの技法により新たな木の表情や魅力を引き出した、これまでにない器を生み出しています。内田さんが地元・北海道産の木材で作った鉄媒染のお盆です。