【岐阜県土岐市】
村上雄一
焼き物の町・岐阜県土岐市に工房を構える村上雄一さんは、モダンで実用的なうつわをつくる新進気鋭の陶芸家です。
決まった様式や素材に囚われず、洗練されたデザインのバランス感覚と使い心地に優れた作品の数々は、
日々の暮らしの中で活躍するものばかり。食器棚や食卓を彩ってくれます。
使っていて心地よいモダンなうつわが多くの人を虜にする、
岐阜県土岐市に拠点を置く注目の陶芸家です
国内有数の焼き物の産地として知られる、岐阜県土岐市。そんな地に工房を構える陶芸家・村上雄一さんは、幅広い表現力で多彩なうつわを作陶する新進気鋭の作家です。特定の様式に囚われず、陶器や磁器、耐熱器など様々な素材と釉薬や加飾の技法を自在に組み合わせ、多様な質感や独自の色彩感覚を表現。1人の作家が作ったとは思えないほどそれぞれに個性的ですが、モダンで日常使いしやすいうつわであることが一貫した特徴です。中でも特に注目したいのは、お茶の愛飲家であることが高じて作るようになったという茶器。「お茶をいかにおいしく飲むか」という情熱が反映された村上さんの茶器は、お茶の愛好家たちを魅了しています。
陶芸家を志したきっかけは、
沖縄の陶芸家との出会いでした
村上さんのものづくりのルーツは、高校卒業後に挑戦した全国の工芸の現場を徒歩で巡る旅にあります。生まれ育った東京都世田谷区を発ち、静岡で曲物、福井や石川で漆器など各地を歩き見て回り、職人たちの手仕事をその目に焼き付けていきました。そして約1年かけてたどり着いた沖縄・読谷で、沖縄を代表する陶芸家・山田真萬さんに出会います。それまでは「陶芸家を志すとは全く思っていなかった」という村上さんでしたが、山田さんとその作品との出会いに衝撃を受け、そのまま師事。陶芸の道を歩むこととなりました。山田さんの下で5年ほどやちむん(沖縄の言葉で「焼き物」のこと)の修行を積み、その後は岐阜県多治見市にある「多治見市陶磁器意匠研究所」に入学。それまでとはまた違った角度から焼き物への理解を深めた後、2011年に現在の場所に自宅兼工房を構え、陶芸家として独立しました。
「今の暮らしに合ったものを作り続けたい」との想いから、
現代の「民藝」をうつわに落とし込んでいます
「作品を通じて、民藝をやりたいんです」と語る村上さん。「民藝」とは「民衆的工芸」の略で、民衆が日々手に取り日常の生活の中にいつもあるものだという大正時代に提唱された思想のこと。それは、現代のものづくりにも変わらず受け継がれているものです。「その時代にある素材を使い、その時代の暮らしに合った、一般的な生活者が購入できる価格の、品質のよいものをつくること。こういった“潔さ”が大事なことであり、僕の考える民藝です」と話すその想いは、村上さんのつくるうつわの使い心地のよさに表れています。また「最近、自分のアイデンティティが東京にあるのだと改めて感じています」とも話す村上さん。使い手のことを思いやるクラフトマンシップと、都市生活者ならではの洗練された視点を合わせ持つことが、村上さん独自のスタイルなのです。
陶芸家
村上雄一
茶器、花器など多彩なデザインの様々な作品を作っていますが、中でもおすすめなのが「マカイ」という沖縄のお椀です。とても機能的なうつわなので、是非チェックしてみてください。特別な日に使ううつわも素敵ですが、僕の作品は日々の暮らしの中でどんどん使っていただきたいですね。
村上雄一の商品
ラーメン丼(沖縄のマカイ)米色青磁
岐阜県土岐市で作陶を行う村上雄一さんは、現代の「民藝」を器に落とし込んだものづくりによる心地よい使用感とデザイン性を備えた生活の器を作る陶芸家です。そんな村上さんが素朴で温かな稲穂色の丼を作りました。
ラーメン丼(沖縄のマカイ)青磁
東京・沖縄・岐阜を中心とした自身の軌跡を軸に、現代の「民藝」を追求した日常の器づくりを行う陶芸家・村上雄一さん。モダンで洗練された、使い心地のよい作品を生み出す村上さんが美しい翡翠色の丼を作りました。
並丼(沖縄のマカイ)米色青磁
国内有数の焼き物の産地、岐阜県土岐市の陶芸家・村上雄一さんは、モダンで機能的な普段使いの器を制作しています。現代の「民藝」を器に落とし込んだものづくりを志す作家が作った、米色青磁の小ぶりな丼です。
並丼(沖縄のマカイ)青磁
陶芸家・村上雄一さんは、焼き物の産地として知られる岐阜県土岐市を拠点に暮らしの器を制作しています。現代の「民藝」を陶芸に落とし込み、モダンで機能的な作品を生み出す村上さんによる青磁の小ぶりな丼です。
お茶用宝瓶
焼き物の産地である岐阜県土岐市に拠点を構え、モダンで洗練された機能的な暮らしの器を手がける陶芸家・村上雄一さん。自身のお茶好きが高じて制作に至った、お茶をおいしく飲むための茶器です。