【鹿児島県与論町】
株式会社コスメディアラボラトリーズ
海洋深層水を利用した化粧品の開発過程で生まれた塩。
現在では、海のミネラルで体内外から人を健康にしたいという想いで塩作りに臨んでいます
化粧品開発から始まった塩づくり
星の砂塩が生産されている鹿児島県の与論島は、美しい海に恵まれリゾート地としても人気の離島です。当時開発中だった化粧品に使用するための良質な海洋深層水を求めて日本全国を調べたところ、与論島にたどり着いたそうです。当初は、海洋深層水からミネラルを抽出するだけで塩づくりは予定されていませんでしたが、抽出工程で塩ができることから、与論島内だけで細々と販売をしていました。そんなある日、山口県にある株式会社福山物産の社長の重久氏がこの塩と出会い、大変気にいったことから、販売者として取り扱いを開始し、全国各地へ届けられるようになりました。外側からは化粧品で、内側からはミネラルバランスのよい塩で健康と美容を支えたいという想いで作られています。
与論島の海洋深層水に魅了された
与論島の沿岸にはサーファーも怖がる冷たい流れがあるといいます。実はこの与論島の太平洋側には深水6000~7000mの琉球海溝があり、東南アジアを巡ってきた深層の湧昇がそこから沖縄本島と与論島の間を通って東シナ海に流れこんでいくのです。海洋深層水は「海の大循環」と呼ばれ、ミネラル分を豊富に含むにきれいな海水です。現在、日本各地で取水され、様々な分野で活用が進む海洋深層水ですが、多くの中からこの与論島を選びました。よりきれいな海域でより深くから汲み上げたものほど真に清浄で良質な深層水と言えるからです。その深層水から炊き上がる塩だからこそミネラル豊富なまろやかな塩となります。
海水を汲むのも一苦労。生産量が増やせない希少な塩。
良質な海洋深層水を取水するために、沖合の20キロ~40キロ離れた海域まで船を出し、ホースを下ろして水深500mから汲み上げています。海が荒れて船は出せない日も多い上に、かなり深いところから汲み上げるので時間もかかります。それでも、そのポイントのその深度の海洋深層水が理想的であると、こだわり続けています。陸に戻り、逆浸透膜で海水を濃縮したのち、昔ながらの平釜炊きで約30時間かけてじっくり丹念に炊き上げています。出来上がった塩は小さなフレーク状で、きらきらと輝いています。
塩職人
玄 圭史
非常に上質な塩ですが、与論島と太平洋側は波も荒い日も多く、海洋深層水を汲みに船が出せない日も多々あります。そのため、大量生産ができないのが現状です。多くの方にご賞味いただきたいのですが、残念ながら今は、限定となる商品です。今後は、もう少し取水が出来るように、試行錯誤している最中です。
株式会社コスメディアラボラトリーズの商品
tabishio select さかなのしお
人が生きる上で欠かせない塩の生かし方を研究し、塩に関するプロの育成も行なっているソルトコーディネーター・青山志穂さん。そんな塩のプロがおすすめする、魚本来の味わいを引き出す4種類の塩のセットです。
tabishio select ぶたととりのしお
塩の特性や生かし方を研究し、塩に関する正しい知識の普及にも努めるソルトコーディネーター・青山志穂さんが、食卓に上ることの多い豚肉と鶏肉のおいしさを引き出す塩を4つセレクト。毎日の食を豊かにする塩です。