【福島県本宮市】
糀和田屋
1771(明和8)年、福島で蔵を用いて発酵食品をつくり始めた「糀和田屋」。
創業以来職人の手作業によって糀をつくることにこだわっていますが、伝統技術と最新技術との融合にも余念がありません。
その柔軟な姿勢は、“フルーツあま酒”など新しい味の開発にもつながっています。
1771年の創業以来、職人の手作業による
糀づくりにこだわっています
「糀和田屋」のルーツは古く、地元農家が生産した米や麦、雑穀などを蔵で貯蔵する「蔵屋」と呼ばれていた商売を福島で古くより営んでいたところまで遡れるそうです。その後江戸時代後期に差し掛かった1771(明和8)年に、事業を転換し蔵を用いて地元の生産物を発酵食品に加工する事業を始めたことが、現在に続く「糀和田屋」の始まりです。創業当初から「糀和田屋」では発酵食品において欠かせない糀を、職人の手作業によってつくることにこだわっています。
自然な手づくりの優しい味わいを目指し、
新旧の技術や設備を融合させて商品づくりに取り組んでいます
糀の手づくり以外に「糀和田屋」がこだわっていること。それは、職人の伝統の技だけではなく、新しい設備とも融合させながら、心を込めて商品をつくることです。主原料となる米や大豆は全て国産の上質なものを厳選して使用。味噌や醤油は、いずれも代々受け継がれてきた木桶で熟成させています。「自然な手作りの優しい味わいを大切にする」。創業以来変わらないその心がけを今の時代でも実践するために、伝統を守りつつ最新の技術も取り入れながら商品づくりに取り組んでいます。
伝統を守りながらも捉われることなく
これまでになかったような味わいの商品も開発しています
2011年3月に起きた東日本大震災以降、「福島で収穫されるおいしい米と果物の需要を何とか拡大させたい」という想いから、“フルーツあま酒”を開発しました。モモやイチゴ、ブルーベリーにリンゴと12種類ものフレーバーを揃える“フルーツあま酒”は、これまで「甘酒は少し苦手」と感じていた人々にも飲みやすいと評判の、新しい味わいです。伝統を大切にしながらもそれに捉われることなく新しいものとの融合を目指す「糀和田屋」の心がけが、商品にも表れているのです。
糀和田屋 代表
三瓶正人
当店の糀味噌は、国内産丸大豆、福島産上質米を豊富に使用して、昔ながらの木の樽で自然にじっくりと発酵させたものです。保存料などの添加物は使用していません。この手づくり糀味噌が、楽しく健康的な食生活の一助となれば嬉しいです。