鈴木醤油店

【福島県天栄村】

鈴木醤油店

りんごも味噌も手掛ける家族経営の小さな醸造蔵。
今では数少ない麹蓋と木桶による昔ながらの手づくり醤油を、寡黙な職人肌のご主人と明るく元気な奥様の若夫婦が追求。
手作業にこだわり正真正銘の手づくり醤油に挑んでいます。

130年間守られてきた田園の中の醸造蔵に8本の木桶が並びます

130年間守られてきた田園の中の醸造蔵に8本の木桶が並びます

高速を降りて国道284号線を北上すること30分。天栄村という案内看板を過ぎると見渡す限りの田園風景です。そして、鈴木醤油店とかかれた看板を目印に小道を少しのぼると、昔は養蚕もしていたという2階建ての母屋が見えてきました。木桶が8本と麹室があるだけの小さな蔵ですが創業から130年あまり、手造りで醤油と味噌を製造してきました。若夫婦は6代目。2014年に結婚して家業に戻ることを決意。鈴木さんご夫婦の挑戦ははじまったばかりですが、この夫婦にしかつくれない醤油にきっとなる。そんな期待をせずにはいられない醤油蔵です。

「手づくり」が名乗れるほどに昔ながらの製法です

「手づくり」が名乗れるほどに昔ながらの製法です

石造りの室の中には麹蓋が積まれています。現役でこの麹蓋による製麹を続けている蔵は数えるほどしか残っていない伝統的な道具です。蔵の中には8本の木桶が並んでいて、床もコンクリ―トできれいに整備されています。諸味の攪拌は櫂棒による手作業で正真正銘の「手づくり」が名乗れる天然醸造醤油です。「麹室の天井にある窓を開けて温度の調整をします。そして、七輪で炭を燃やし続けるのですが、引き込み直後にりんごの枝を細かくしたものをのせて一緒に燃やします。そのおかげで室の中を薬剤で消毒する必要はないんですよ。炭と煤(すす)の力ってすごいですよね」と笑います。

大豆、小麦、食塩のみのシンプルで素朴な天然醸造醤油

大豆、小麦、食塩のみのシンプルで素朴な天然醸造醤油

桶を改造した大豆の蒸し器は鈴木さんの手づくり。「桶の下から蒸気を入れる仕組みです。蒸すと大豆が甘くなる気がするんです。夕方から蒸して、一晩おいて翌朝に室に入れます」と鈴木さん。大手の醤油メーカーの方に聞けば大豆は短期間で蒸すに限ると言うはずですが、それとは真逆の理論です。受け継いできた伝統を大切にしながら、自分たちだからこそ出来ることを探求し続けています。原材料は大豆、小麦、食塩のみのシンプルで素朴な天然醸造醤油は、地元のラーメン店や飲食店など、「鈴木醤油の醤油がいい!」とファンを増やし続けています。

鈴木醤油店

鈴木醤油店

鈴木良浩

"地元で好まれるのは甘いタイプの醤油で、私もこの味で育ちました。でも、東京での生活で口にした醤油もおいしく感じたんです。それで、どうせなら麹蓋と木桶を使って添加物も加えない、手づくり醤油と呼べるものにしたかったのです。"

鈴木醤油店の商品

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