特定非営利活動法人弓削の荘

【愛媛県上島町】

特定非営利活動法人弓削の荘

京都の東寺領「塩の荘園」として繁栄した昔ながらの塩づくりを再現し、
地域の発展に貢献しながら、その文化と技術を後世へと繋ぐ

塩を鍵に資源循環型社会の確立を図る

塩を鍵に資源循環型社会の確立を図る

「どうして非営利団体が塩を作っているのかな」と不思議に思う人もいるかもしれません。「弓削塩」を生産する「弓削の荘」は、塩を売ることが目的なのではなく、弓削島を語る上で絶対に欠かせない「塩」を復元することで、弓削島の歴史文化を正しく現代後世に伝えるために、昔ながらの製法を復活させた製塩を行っています。また同時に、美しい海を守るため自然環境の保護をはじめとするSDGs推進活動も同時に行ったり、地域の人的交流を図る活動も行うなど、塩を中心に資源循環型社会の確立を図るとともに、製塩を通じて地域の発展を目指しています。

揺るぎない本物の歴史を後世に伝えるために

揺るぎない本物の歴史を後世に伝えるために

弓削島における製塩の歴史は古く、古墳時代にさかのぼります。鎌倉時代には京都の東寺に献上する塩を生産する「塩の荘園」として栄えていました。製塩が行われていた「東寺領弓削島荘遺跡」は、中世の社会経済を知る上で貴重な遺跡として国の史跡として指定されています。また、東寺に伝わる古文書群「東寺百合文書(とうじひゃくごうもんじょ)」には、多くの製塩の記録が残されており、弓削島荘の名も出てきます。2015年には、百合文書がユネスコの「世界の記憶」に登録され、弓削島の製塩の歴史を後世に伝えていくために「塩づくり」は欠かせない存在なのです。

歴史を尊重しつつ地域資源を活用した商品開発を行う

歴史を尊重しつつ地域資源を活用した商品開発を行う

瀬戸内海の中心に浮かぶ愛媛県と広島県の県境にある弓削島周辺は、海水が清浄である上、豊かな海に育まれてヒジキやアマモなどの海藻類が豊富に自生しています。噛むと甘味を感じることから「甘藻(アマモ)」と呼ばれるようになった海藻を、海水と一緒に平釜でじっくり焚き詰めて、エキスを抽出しながら濃縮・結晶化。さらに杉樽で寝かせて程よく醸成し、その後、一袋一袋手作業で丁寧に仕上げています。あまも塩の他にひじき塩や紅塩(梅味)、国内では珍しいこぶみかん(バイマックル)塩なども生産しています。昔ながらの技術を大切にしながら、様々な商品開発にも取り組んでいます。

村上 知貴

理事長

村上 知貴

みなさんに弓削塩文化を身近に感じ親しんでもらいたいと思い、わたしたちの塩工房では古代藻塩づくりや塩田の見学、製塩体験会も開催しています。ぜひ遊びにいらしてください。 ※小規模開催のため完全予約制です

特定非営利活動法人弓削の荘の商品

tabishio select ごはんのしお - にほんものストア
売り切れ

tabishio select ごはんのしお

ソルトコーディネーター・青山志穂さんは、科学的根拠や官能検査によって塩をデータベース化し、最適な使い方を研究しています。後進の育成や塩専門店も営む青山さんが厳選した、お米をよりおいしく食べるための塩。

¥1,620(税込)