【沖縄県うるま市】
株式会社ぬちまーす
沖縄本島と橋で繋がった離島・宮城島の崖の上で行われる、発明家でもある創始者の手により生み出された独自製法による塩づくり。
ナトリウム以外のミネラルを多く含む塩は、日本のみならず海外でも人気です。
「人の身体の中にある海を正常化したい」という想いから始まった塩作り
沖縄の方言で、命を「ぬち」、塩を「まーす」と言います。塩の製造が自由化された当時は蘭の栽培をしていた創始者の高安氏でしたが、「人間の身体の中には海があり、その海を正常に保つためには海そのままの塩が必要不可欠である」という想いから、塩作りを開始。「蘭の花に水をやる技術(空中噴霧)を応用したら、海のミネラルを残した塩ができるのではないか」と思いつき、技術開発に取り組みました。その思惑通り、独自に開発した常温瞬間空中結晶製塩法により、通常では分離してしまうにがりを含んだまま海水を塩にすることに成功しました。
全10ヵ国で製法特許を取得した独自製法で生み出される塩
創始者の高安氏によって開発された独自の製法は、日本をはじめ世界9カ国で特許を取得しています。濃縮した海水を温めた空気とともに空中に細かい霧状にして散布することで、下に落ちるまでの間に生クリームのような状態まで結晶化させることができます。こうすることにより、通常の塩づくりでは分離してしまうにがり(マグネシウムやカリウムを主体としたミネラル濃縮液)を含んだまま塩にすることができます。使いやすいように最後に低温で焼成してさらさらのパウダー状に仕上げています。ナトリウム構成比が低いためしょっぱさは非常にまろやか。健康志向の人に支持され、世界各国に輸出されています。
過疎化の進む島の活性化のために観光製塩施設を設立
現在ぬちまーすの製塩所があるのは、沖縄本島と橋で繋がる小さな島・宮城島。平地が少ない地形の上、沖縄本島中心部からも遠いため、小学校が廃校になるなど過疎化が進んでいました。観光名所として人を呼び込むことで島を活性化しようと、敢えて製塩所の建設には向かない島の崖の上に製塩所を設立しました。製塩所を建築する際に、ここがパワースポットであることがわかり、製塩所の敷地内には自然を活かした散策コースも設置しています。人の健康を想い、地域の発展を願う気持ちに支えられた塩作りなのです。見学は無料で受け付けており、専任ガイドによる工程の説明なども受けられます。
株式会社ぬちまーす 代表取締役社長
高安正勝
塩を摂ることは体に悪いことではありません。塩分だけを摂ることが体に良くないのです。ぬちまーすは、独自製法「常温瞬間空中結晶製塩法」で完成した、海のミネラルをたっぷり含んだ「カラダが海になる塩」です。
株式会社ぬちまーすの商品
tabishio select 日本塩めぐり
ソルトコーディネーター・青山志穂さんは、科学的根拠やテイスティングなどに基づき、塩の特性や活用法を研究しています。全国の製塩所を巡り歩いた青山さんが、日本の北から南まで、国内産の塩4種を厳選しました。