第8回 芦屋マダム御用達!関西風の上品な風味が特徴の六甲味噌製造所「芦屋そだち 3個セット」「兵庫のごちそう味噌セット」
〜 第8回 〜
芦屋マダム御用達!関西風の上品な風味が特徴の六甲味噌製造所
「芦屋そだち 3個セット」「兵庫のごちそう味噌セット」
味噌伝道師MISODO 藤本智子
味噌、和食、健康、地域活性等をテーマに、行政や企業向けの講演会、学校や幼稚園等での食育活動を行う。株式会社ミソド代表取締役、一般社団法人みそまる普及委員会理事、みそソムリエ、味噌専門メディア「味噌プレス」編集長。
味噌伝道師MISODOによる各地域の味噌と味噌を使ったおすすめ料理の連載です。今回は、芦屋の六甲味噌についてお話させていただきます。
前回まではこちら
今回ご紹介する味噌は「六甲味噌」
目次
芦屋マダム御用達!
芦屋に蔵を構える六甲味噌製造所は、100年以上の伝統を受け継ぐ老舗の味噌蔵です。関西風のまろやかな風味が特徴で芦屋マダムの御用達としても知られています。素材にもつくり方にもこだわり、六甲の裾野に広がる穏やかな風土で育まれたとびきりの味噌を味わえます。
関西で愛される風味が全国各地で人気上昇中!?
江戸時代、大阪は「天下の台所」と呼ばれ、現在も「食い倒れの街」と称されるほど食が豊かなまちですが、味噌の年間購入数量ランキング※のワースト1は大阪市で、次いで和歌山市、奈良市と続きます。新鮮な食材が豊富だったため、味噌のような保存食の必要がなかったことも一因と言われているそうですが、食に精通した人が多い関西で愛されている味噌の特徴は、上品な口当たりとマイルドな風味。近年、全国的にもそういった味噌の人気が高まっています。
※参考:総務省「家計調査報告」(2017年)
関西を代表する味噌といえば「関西白味噌」
華やかな京料理とともに磨かれ発展してきた「関西白味噌」は、上質な米を大豆の約2倍使い、塩分は5%前後と一般的な味噌の約半分でまったりとした甘口が特徴です。クリーム色に近い色合いで、絹のようななめらかさがあり、一般的には味噌汁用ではなく、味噌漬けやぬた、スイーツなど調味料として使われています。また、関西のお雑煮は白味噌ベースがお決まりで、年末近くになるとスーパーに大量の白味噌が陳列されます。
「関西白味噌」のつくり方は通常の味噌とは大きく異なる短期熟成型。酵母や乳酸菌などの微生物の働きを利用せず、麹の「酵素」の働きで熟成させます。きれいな明るい色調に仕上げるために、原料の選別や保管温度に細心の注意を払いながら製造されています。
六甲味噌製造所の味噌は、素材の味を生かすマイルドな風味のため、食材を選ばず和洋中さまざまな料理におすすめです。また、柔らかく溶かしやすいため、使いやすさも抜群です。これからの季節におすすめの「クリームシチュー」「きのこの味噌汁」をご紹介します。
クリームシチュー
白味噌とミルクの相性は抜群で、クリームシチューに白味噌を入れると味に奥行きが増し、手軽に専門店風の味わいに! 低塩なのでたっぷりと入れて仕上げるのがおすすめです。ビーフシチューには、コクのある赤味噌が合います。
きのこの味噌汁
赤味噌は、きのこ類との相性が抜群です。きのこからも上質な出汁が出て風味豊かな味わいに。お好みで油揚げやネギなどを加えると◎。ヘルシーでいて、一杯で大満足の一品をお楽しみください。
今回ご紹介する商品はコレ!
芦屋マダム御用達!関西風の上品な風味が特徴の六甲味噌製造所「芦屋そだち 3個セット」「兵庫のごちそう味噌セット」
芦屋に蔵を構える六甲味噌製造所は、100年以上の伝統を受け継ぐ老舗の味噌蔵。関西風のまろやかな風味が特徴で、六甲の裾野に広がる穏やかな風土で育まれたとびきりの味噌を味わえます。
兵庫県産の米と大豆にこだわった六甲味噌製造所「芦屋そだち」
同社のイチオシは、兵庫県産の米と大豆を使用した「芦屋そだち」シリーズです。原料は、数ある品種から長谷川憲司社長が選定し、熟練の職人たちが手作業と機械とを使い分けて丁寧に生産しています。使用している兵庫県産の大豆は、旨味が強く皮が非常に薄いのが特徴で、上品な風味に仕上げるのに最適。米は、古くから酒用として使用されている伝統的な品種を使用。粘り気がなくさらっとしていて、良質の麹がつくれるそうです。
※「赤だし」は、「芦屋そだち 米赤味噌」に、国産大豆を使用した豆味噌を独自にブレンドしたものです。
大豆の深い旨味と、麹由来の自然な甘み
改良は加えつつも、基本は創業当時から変わらぬ製法と味わいを受け継いでいる同社。白味噌から赤味噌などラインナップは多いですが、注目すべきは、大豆の深い旨味に加えて麹由来のすっきりとした自然な甘味。中でも麹をたっぷりと使用した「芦屋そだち 白味噌」は、「地域らしさ」と「新しさ」を兼ね備えた逸品として、兵庫県と公益社団法人兵庫県物産協会が選定する「五つ星ひょうご」にも選ばれています。白味噌は、調味料として使用するほか、普段使いの味噌に合わせてお味噌汁にすると、風味豊かでマイルドな味わいに仕上がります。
食卓にワクワク感をお届けしたい
取締役の長谷川照起さんは、「昔から大切に受け継いでいる味噌を基本に、時代に合った新しいものも積極的に取り入れて、日々の食卓が楽しくなるような商品開発を心掛けています」と語ります。
そんな長谷川さんがおすすめするのが、地産地消をテーマにした「兵庫のごちそう味噌セット」。「芦屋そだち」の味噌をベースに、兵庫県の名素材「朝倉さんしょ」「神戸ビーフ」「天然明石鯛」を惜しげもなく使用したおかず味噌のセット。味噌と素材のコンビネーションが絶妙な、最高のごはんのお供です。