【奈良県奈良市】
森奈良漬店
「森奈良漬店」は、本格的な奈良漬を作り続ける老舗の奈良漬専門店です。
素材にこだわり、手間と時間を惜しまず丹念に漬け込んだ奈良漬には素材本来の旨みが凝縮。
定番から季節商品まで、多彩な奈良漬をそろえています。
千年以上の歴史を持つ奈良漬を、
150年以上作り続ける老舗の奈良漬店です
「森奈良漬店」は明治2(1869)年に奈良の東大寺境内で創業した、老舗の奈良漬専門店です。奈良漬の起源は今から約1300年前、奈良時代まで遡ります。「どぶろく」の上澄みを酒として飲み、下に溜まった酒粕の中に塩漬けした野菜を漬けたものが始まりだと言われています。室町時代には奈良市南東にある菩提山正暦寺にて清酒づくりが始まり、その工程の中で生成される酒粕の中に塩漬け野菜を漬け込んだものが現在まで続く奈良漬けの基本的な形となりました。商品化が始まったのは、江戸時代末期のこと。奈良漬は、保存食や香の物として古くから人々の生活を支えてきた、長い歴史を持つ発酵食品なのです。
選りすぐりのこだわり素材を用いて、
本格的な奈良漬を製造しています
「森奈良漬店」が作る奈良漬の種類は、実に多彩です。定番の生瓜(うり)をはじめ、ナスや胡瓜、西瓜にスモモ、生姜など、様々な野菜や果実を漬け込んでいます。素材にもこだわり、直接栽培や契約栽培によって生産された農作物を使用。酒粕や天然塩も、職人が厳しく吟味しています。酒粕は数種類を練り合わせており、その割合は素材や時期ごとに調整。砂糖やみりん粕などの甘味料や、添加物は加えていません。酒粕だけでシンプルに漬け込むことで、素材本来の味わいが引き立つ酒精分の効いた奈良漬が出来上がるのです。豊かな風味から、「漬物の王者」とも称される奈良漬け。森奈良漬店では、その贅沢で本格的な味を提供しています。
手間をかけた職人技と丹念に漬け込む時間が
奈良漬のおいしさを育みます
おいしさの秘密は、素材だけではありません。職人による「手間」とじっくり漬け込む「隙」という、時間を大切にする製法も秘密の1つです。酒粕の仕込みから始まり、標準的な工程でも5回ほどの漬変えを要します。収穫後の作物はフレッシュな状態のまま、まずはすぐに塩漬け。その後、下漬、中漬、上漬と漬替えながら、丁寧に塩抜きと調味を行います。そして、熟練の職人が塩分とアルコール分を調整し、最終的な味を決める本漬を経て仕上げです。漬ける時間は素材によって変わりますが、作物の収穫から約1〜2年もの時間をかけて製品になるよう、漬け込まれています。
森奈良漬店 5代目
森麻理子
弊店の商品は一般的な奈良漬と比べて塩分濃度が2〜4%と低く、アルコール分が6〜7%とやや高いことも特徴です。このため、塩分が低めでも保存性がよい漬物に仕上がっています。残った酒粕まで活用できるのも魅力的な本場仕込みの奈良漬を、ぜひご賞味ください。