福井県鯖江市にて、暮らしに寄り添う漆の器を製作する塗師・中野知昭さん。工程ごとの分業制が一般的となっている漆器の生産において、下地から塗りまでの工程を自ら行う中野さんが作る、朱色の漆の飯椀がこちらです。端反りになった口縁に向かってゆるやかに広がるフォルムは、ご飯をよそいやすかったり食べやすかったりと、見た目の美しさだけでなく実用性を兼ね備えています。ややマットで柔らかな器の質感は、「真塗り」という技法によるもの。最後に磨きをかけずそのまま漆塗りで仕上げるもので、均一な塗りにするには熟練の技と経験を必要とする、中野さんならではの表現です。長く使い込むほどに艶が出てくるなど、時と共に変化していく器の質感まで楽しめるのも魅力。日々の食卓で末永く使える相棒となってくれるはずです。
にほんものポイント
生活に寄り添う漆器を制作する、福井県鯖江市在住の熟練の塗師です

塗師・中野知昭さんは、福井県鯖江市を拠点に漆器を制作する作家です。工程ごとの分業制が一般的となっている漆器の生産において、下地から塗りまでの工程を自ら行うのが中野さんのスタイル。作家としてのこだわりと自身の想いを込めた、一生物の暮らしの器を作っています。
伝統的工芸品にも認定される、「河和田塗り(別名・越前漆器)」を作っています
中野さんが作る「河和田塗り」、別名「越前漆器」は、地元の伝統的工芸品にも認められた歴史ある器です。この地でかつて主流だった浄土真宗の法要における道具としての需要があったこと、漆の木から樹液を採取する漆掻き職人が数多く存在していたことから、漆器の生産が発達したと言われています。
温かみを感じられる柔らかな漆の質感を生かした「真塗り」仕上げです
均整のとれた佇まいと優しげな表情、ふくよかで人肌になじむ質感が、中野さんの漆器の魅力。このような質感は、最後に磨きをかけずにそのまま漆塗りで仕上げる「真塗り」という方法によるものです。練り上げられた上塗りの技と手際のよさを兼ね備えた、中野さんならではのやり方でもあります。
サイズ | 直径120mm×高さ62mm |
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重量 (g) | 90g |
産地(県名) | 福井県 |
原材料 | 欅 |
発送日数 | 2営業日程度で発送 |
送料 | 660円(北海道、九州、沖縄県は別料金) 北海道:970円 九州:970円 沖縄県:1,700円 |
配送 | にほんもの倉庫(埼玉) |
備考 | |
おすすめコメント
漆の食器には、湿気をうまく調整してくれる性質があるので、お米本来のおいしさを損なうことなく味わうことができますよ。また、手肌に熱を伝えにくいのでアツアツのご飯でも大丈夫。毎日の食事が、ワンランクアップするような器です。
塗師
中野知昭