福井県鯖江市在住の塗師・中野知昭さんは、伝統的工芸品「河和田塗り(別名・越前漆器)」の技法と現代の感性が融合した暮らしの漆器を制作しています。こちらは、中野さんの作品の中でも代表的なものの1つである、キリッと立ち上がった高台付きの黒色のお椀です。その名の通り、毎日楽しく食事をしてもらいたいという想いが込められた「日愉椀」という名前は、中野さんの息子さんに由来しています。底面が広く安定感のある高台がついた形状で、飯椀や汁物のお椀としてはもちろん、多用途に活躍できます。漆本来の優しく温かみのある質感や、手肌や唇へのふくよかですべらかな感触は、この道25年以上の練達である中野さんならでは。また、漆器は熱伝導率が低いため、持ち手を熱くすることなく料理の温かさを保ってくれます。美しく丈夫で、機能的な中野さんの漆器は、世代を問わずずっと使い続けられる一生ものの器です。
にほんものポイント
生活に寄り添う漆器を制作する、福井県鯖江市在住の熟練の塗師です

塗師・中野知昭さんは、福井県鯖江市を拠点に漆器を制作する作家です。工程ごとの分業制が一般的となっている漆器の生産において、下地から塗りまでの工程を自ら行うのが中野さんのスタイル。作家としてのこだわりと自身の想いを込めた、一生物の暮らしの器を作っています。
伝統的工芸品にも認定される、「河和田塗り(別名・越前漆器)」を作っています
中野さんが作る「河和田塗り」、別名「越前漆器」は、地元の伝統的工芸品にも認められた歴史ある器です。この地でかつて主流だった浄土真宗の法要における道具としての需要があったこと、漆の木から樹液を採取する漆掻き職人が数多く存在していたことから、漆器の生産が発達したと言われています。
温かみを感じられる柔らかな漆の質感を生かした「真塗り」仕上げです
均整のとれた佇まいと優しげな表情、ふくよかで人肌になじむ質感が、中野さんの漆器の魅力。このような質感は、最後に磨きをかけずにそのまま漆塗りで仕上げる「真塗り」という方法によるものです。練り上げられた上塗りの技と手際のよさを兼ね備えた、中野さんならではのやり方でもあります。
サイズ | 直径115mm×高さ73mm |
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重量 (g) | 140g |
産地(県名) | 福井県 |
原材料 | 欅 |
発送日数 | 2営業日程度で発送 |
送料 | 660円(北海道、九州、沖縄県は別料金) 北海道:970円 九州:970円 沖縄県:1,700円 |
配送 | にほんもの倉庫(埼玉) |
備考 | |
おすすめコメント
毎日の食事を楽しくなるようにとの願いを込めた作品なので、どうぞ普段から気軽にお使いください。漆器は手入れも難しくなく、修理ができるのも利点。また、使い込むうちにだんだん艶が出てくるなど、表情の変化も見どころです。
塗師
中野知昭