愛知県知立市の陶芸家・井上茂さんは、土の味わいを大切にするべく、山から採掘したそのままの「原土」を原料に、土の優しさあふれる暮らしの器を作っています。こちらは、そんなこだわりからくるプリミティブな魅力で多くの人々の心を掴んで離さない陶芸家が作った湯呑みです。朝鮮半島から伝来したという象嵌の技法である「三島手」が使われており、素地が半乾きのうちに、印判などで1つ1つ彫り模様を入れ、そこに化粧土をかけて文様を描き出しています。心を和ませるような温かみのある白色が、日々の安らぎの時間に使うのにぴったりです。普段使いしやすいよう軽くて安定感のある使い心地にもこだわった、土のおおらかさと力強さ、丁寧な手仕事による繊細さが宿る湯呑みは、使い手の“パートナー”として毎日の暮らしを支えてくれます。
にほんものポイント
「原土」を使い、土の優しさあふれる暮らしの器を作っています

井上茂さんは、常滑焼や瀬戸焼で知られる愛知県の知立市で自宅兼工房を構える陶芸家です。原料として使うのは精製された陶土ではなく、砂などの不純物が混ざった原土のみ。土の個性や味わいが引き立つデザイン性、見た目からは想像できない軽さと機能性を兼ね備えた、普段使いしやすい器づくりを行なっています。
独学で焼き物と向き合いながら、会社員から陶芸家へ転身しました
会社員時代に参加した陶芸体験教室をきっかけに、陶芸へのめり込んでいった井上さん。何事も自分で調べて実践しながら作品を作り続け、SNSへ投稿するうちに話題となり、展示会や個展を開催したところ盛況に。ついに勤め先にも知られ、会社員か陶芸家かの2択を迫られた井上さんが選び取ったのは、陶芸の道でした。
自然の素材がもたらす偶然性が、陶芸のおもしろさであり醍醐味です
陶土よりも繊細で扱いにくい原土ですが、井上さんは、その土特有の個性を生かすことにやりがいを見出しています。加えて、灰釉といった自然由来の素材からなる釉薬がもたらす偶然性にも「ロマン」を感じているそう。狙ったものより狙った“以上”のものができる、このワクワク感が井上さんの作陶の原動力なのです。
サイズ | 口径約90mm×高さ約65mm ※手作りのため個体差あり |
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重量 (g) | 約135g(個体差あり) |
産地(県名) | 愛知県 |
原材料 | 陶器 |
発送日数 | 2営業日程度で発送 |
送料 | 660円(北海道、九州、沖縄県は別料金) 北海道:970円 九州:970円 沖縄県:1,700円 |
配送 | にほんもの倉庫(埼玉) |
備考 | 手作りの為、1点ずつ風合いが異なります。 |
おすすめコメント
不思議と手肌にしっくりと馴染む、土そのものを感じるような“ざらっ”とした手触りも魅力です。忙しない日々の中でひと息つくような時間はもちろん、生活の中のあらゆるシーンで使ってください。
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