「如月窯」の陶工である雪ノ浦裕一さんが作る、輪花を模した小鉢です。少し深めの丸みを帯びた造形は使いやすく、料理を優しく包み込みます。素朴で温かな白の素地には、元土に岩手の土を加えさらに磁器の土を3割ほど混ぜ合わせて使用。轆轤(ろくろ)で成形後、素地がまだ柔らかいうちに花弁のような打ち込み成型を施します。独特の厚みと透明感を生み出すのは、リンゴを用いた木灰から作られる4種類の釉薬です。琥珀特有の澄んだ黄色を表現するため、1層目の釉薬に数種類の金属をブレンドしています。釉薬の重ね掛けと、最後に行う焼成の加減を微調整することで、ガラス質の輝きを実現しました。その向こうに透けて見える貫入(かんにゅう)という繊細なひび模様が、器をより味わい深い作品に仕上げています。
にほんものポイント
岩手県盛岡市の池のほとりに佇む「如月窯」は、夫婦で営む陶芸窯です

白鳥の飛来地としても有名な、岩手県盛岡市にある高松の池。そのほとりに佇むのが、「如月窯」。雪ノ浦裕一さんと良子さんの夫妻が営む陶芸窯です。土の香りがするような、素朴な温かみと力強さを感じる作品を作り続けています。
原料には県内で採れる素材を主に使い、岩手の風土を陶芸で表現しています
作陶の原料として如月窯で使われるのは、岩手の素材が中心です。表現技法は実に多彩で、リンゴなどの木灰を用いた灰釉をはじめ、粉引や刷毛目、漆を用いた漆陶などを様々に駆使して制作。三陸の海の青や山々の緑、名産である琥珀など、岩手の風土を豊かな質感や色彩で表現しています。
土ものらしい野趣に富みながらも、洗練された使いやすさが魅力です
「如月窯」の器は、素材の味わいが生きた美しさをたたえながらも、現代のライフスタイルにフィットするデザインが特徴です。手肌になじむ感触で、使い心地も抜群。ゆったりとしたやわらかな存在感は安心感につながり、生活にそっと寄り添ってくれます。
サイズ |
縦135mm×横135mm×高さ50mm |
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重量 (g) |
250g |
産地(県名) | 岩手県 |
素材 |
陶器 |
発送日数 | 2営業日程度で発送 |
送料 |
660円(北海道、九州、沖縄県は別料金) 北海道:970円 九州:970円 沖縄県:1,700円 |
配送 | にほんもの倉庫(埼玉) |
備考 | |
おすすめコメント
岩手県を産地とする琥珀の持つ独特の色合いを表現するべく、試行錯誤を重ねて完成させました。器の底に貫入が入ることで、宝石のように美しく煌めきます。ほどよいサイズ感の便利な日常雑器は、いくつあっても困らないアイテムです。
如月窯 主宰
雪ノ浦裕一